チェンバロの音色による
平和祈念演奏会
(田園調布せせらぎ館バロックコンサートシリーズ第3回特別コンサート)
2022年5月9日(月)午後7時半より
自由席 3500円
学生券 2000円
J.S. バッハ
ゴールドベルグ テーマと変奏曲より数曲 パルティータ6番より
ダングルベール
シャンボニエール氏への トンボー(鎮魂曲)
L. クープラン
ブランクロシェ氏への トンボー(鎮魂曲)
F. クープラン
諸国の人々より
ヘンデル
ミヌエット
フローベルガー
ラメント 神聖ローマ皇帝 フェルディナント4世を悼んで
21世紀になって、まだ原発危機や、化学兵器危機が起こりうることがあるとは。。。コロナ禍がほぼとりあえず終了に近づいている今日この頃、皆様ご存知のようにウクライナで勃発しております。今回のせせらぎ館コンサート、どのようにさせて頂くべきかと思案しておりましたが、こんな時だからこそ、皆様と、人間の尊厳、命の尊さを、過去の作曲家たちが、どのような音楽で表現してきたか、ご一緒にシェア出来る時になりましたら、とこのようなプログラムを弾かせて頂くことに致しました。コロナ禍への配慮もさせて頂きつつ、皆様とお目にかかるのを楽しみにさせて頂きたいと思います。オランダでも、既に、私のチェンバロの生徒さんで、最高裁の裁判官であり、国立大法学部の教授でもある方が、僕の家は子供達が既に巣立って、部屋が空いているからと、ウクライナ難民の方達をすでに受け入れることに決めて、その準備をなさっていたり、とウクライナ情勢、とても身近なことになりつつあります。プログラムは、チェンバロの音色と共に、バロックの舞曲はなんぞや、ということで、14歳のバロックダンサーにも少し踊って頂きます。
天野乃里子
この折、当日の受付での接触をできるだけ最小にしたいので、出来うる限り銀行振込でお願い致します。
みずほ銀行 久ヶ原支店 チェンバリスト天野乃里子後援会事務局
口座番号 1310702
プロフィール Noriko Amano
横浜雙葉学園高校卒業後、桐朋学園音楽科卒、慶応大学文学部美学美術史学科卒。その後、オランダに留学し、ハーグ王立音楽院を経て、アムステルダムスウエリンク音楽院を演奏家ディプロマを得て卒業。(国家演奏家資格習得)
その後、アムステルダムに拠点を置き、内外で演奏及び録音等、活動を展開。2019年に設立した ”バロックの真珠たち” 室内楽団の音楽監督として、演奏会のプロデュースを含め活動を展開。優れた音楽家たちの演奏の機会を創造し、傑作と、又隠れた傑作の発信等、魅力的なプログラムで、聴衆の方達との感性のシェアを大切にしている。
2017年、三田評論に話題の人として記事が掲載。
2020年6月12日(金)3ヶ月に渡るコロナロックダウン後の初めてのアムステルダムコンセルトヘボウでのオープニングコンサートを、山縣さゆり氏と共に、このC Dに録音したバッハの曲目で30人の聴衆と共に2回開催。その模様は、ライブストリームによって、世界中に発信され、叙情的で豊かなバッハの音楽であった、と大きな反響があり、”音楽が人類に必要不可欠である” と、最認識される夜となった。このバッハソナタの日本での演奏会評、“2人は美意識の根幹を共有し、ひたすら作品に語らせる路線に徹して、味わい深い。欧州での日常生活を土台にした「地に足のついた音楽」”元日経新聞文化部音楽担当、池田卓夫氏
J.S.バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集 BWV1014-1019(全6曲+異稿つき)
[CD1]
ソナタ第4番 ハ短調 BWV1017
ソナタ第5番 へ短調 BWV1018
ソナタ第3番 ホ長調 BWV1016
[CD2]
ソナタ第2番 イ長調 BWV1015
ソナタ第1番 ロ短調 BWV1014
ソナタ第6番 ト長調 BWV1019
ヴァイオリン独奏(BWV1019初稿譜より)
チェンバロ独奏(BWV1019初稿譜より)
アダージョ(BWV1019初稿譜より)
天野乃里子(チェンバロ;アンソニー・サイデ Anthony Sidey 製、1998年)
山縣さゆり(バロック・ヴァイオリン:ヤコブ・シュタイナー Jacob Stainer 製、1669年頃)
録音:2019年11月11-14日/オランダ、ヴェルプ、エマウス修道院
★オランダ在住のチェンバロ奏者、天野乃里子が手掛ける自主レーベルの第1弾アルバムです。曲は同じくオランダで活躍するヴァイオリン奏者、山縣さゆりとの共演によるバッハのオブリガート・チェンバロ付きソナタ全6曲。2019年に天野氏が立ち上げたプロジェクト「Pearls in Baroque(バロックの真珠)」の一環によるリリースで、今後の展開も楽しみな注目盤です。
★オーケストラでの録音が多い山縣氏がバッハのソナタを録音、というのも古楽ファンには嬉しいニュースです。天野氏とは互いに深く音楽を掘り下げて作り合える間柄。ヴァイオリンとチェンバロが対等に掛け合って高め合うこのソナタは2人にぴったりの内容と言えます。軋む不協和音とその美しい解決、息の長い祈りのような歌、生き生きと沸き立つフーガ、華麗で鮮烈な協奏など、全曲じっくりと練られた非常に濃密な演奏に仕上げられており、また結果として「女性2人での録音によるバッハのソナタ集」という珍しさも併せ持つものが出来た、と天野氏は語っています。
★アルバムの最後には第6番の初稿譜として残された3つの楽章を収録しています。うち2曲(それぞれヴァイオリン・ソロとチェンバロ・ソロのために書かれている)はチェンバロのためのホ短調パルテータ(BWV830)に転用された音楽。残り1曲はこれでしか聴けない音楽で、痛切な半音階のアダージョ。どれも貴重な録音です。
★「バッハは、バロック時代の作曲家の中でも、最も重要な芸術家として有名ですが、ある意味では、彼の作品は、当時の典型的なバロックの作品からも、遠大にまた孤高にかけ離れたとも言えるもので、“バッハ”というジャンルが存在すべきかもしれません。彼の作品は、和声、メロディ、リズムを精緻に組み合わせた独創性で、それまでの音楽で表現されていたものの境界を遥かに超える質を達成していますが、この6曲計25楽章の中に、その要素は豊かに表現されていて、我々もリハーサルをどれだけ積んでも、さらに新たな発見が常にあります。(天野乃里子)」
※当アルバムは国内仕様のみのご案内となります。
J.S.バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集
どこまでも濃密に奏でられたバッハの精緻な音楽!
オランダで活躍する古楽の名手、
天野乃里子&山縣さゆりによる注目盤!